2009年11月11日

月経異常に漢方薬

女性の病気である月経異常、更年期障害、子宮筋腫、さらに女性に多いとされる冷え性に対して漢方薬は有効です。ただし、漢方薬は、西洋薬と異なり、病名や症状だけから適切な処方を選択することは出来ません。病気の人それぞれの「証」といって、体質、体力、抵抗力、病気の進行具合などを総合的な判断して用いる漢方薬を決定するのです。証の判断は、漢方医学の専門家にゆだねるのが理想的です。ここで示した漢方薬は、あくまでもおおよその目安と考えてください。

月経異常に悩む女性は、多いのではないでしょうか。
漢方医学において月経異常は、主に血の異常と考えられます。つまり血が滞った状態です。また、興奮や不安、いらいら、などの症状は気の異常、吐き気や下痢は、水の異常です。したがってこれらの異常を改善する漢方薬が用いられます。「トウキシャクヤクサン」
や「ケイシブクリョウガン」「カミショウヨウサン」などが用いられることが多く、これらは気、水、血のいずれにも配慮されたものです。

また、体力が充実した人(実証)で、のぼせや便秘がみられる場合は、「トウカクオウキトウ」、「ツウドウサン」が処方されます。

体力が中程度の人で皮膚が黄褐色の女性には、「ウンンセイイン」という漢方薬を用います。下腹の痛みや耳鳴り、腰痛、いらいらやのぼせ、神経の過敏などに効果があります。
同じく体力が中程度の人で皮膚の色が黒ずんだ状態の女性の場合は、「ケイシブリョウガン」がいいでしょう。頭痛や耳鳴り、肩こりにも効きます。

一方、虚弱の冷え性の女性(虚証)は、「トウキシャクヤクサン」が適切です。また、このタイプの女性で、下痢を伴う場合は、「ウケイトウ」という漢方薬も用いられます。
  


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2009年11月07日

更年期障害に漢方薬

更年期障害は、月経異常と同様、女性特有の疾患で、「婦人病」のひとつとされます。漢方医学では、主に「お血」と「気の上衡(じょうしょう)」が原因とされます。「お血」は血が滞った状態をいいます。「気の上衡」は、のぼせやいらいらの原因とされるものです。

更年期障害というのは、卵巣の機能が低下するのに伴い、さまざまなホルモン分泌のバランスの崩れから起こります。症状はさまざまで、めまい、頭痛、動悸、耳鳴り、胃腸障害、いらいら、不眠、高血圧などがあります。

女性の疾患に対してよく使用されるのは、「ケイシブクリョウガン」という漢方薬です。これは「お血」に対して処方される代表的なものです。のぼせや耳鳴り、肩こり、頭痛といった症状があり、顔が赤みを帯び、肌の色が黒ずんでいる女性に向いています。虚弱な女性(虚証)には、不向きです。

虚弱な女性に向いているのは、「トウキシャクヤクサン」です。みぞおちを叩くとピシャピシャという音がする場合に処方されます。また「カミショウヨウサン」も虚弱な人向けです。右の上腹部に抵抗があり、いらいらや不眠などの症状がある女性に向いています。

ただし、漢方薬は、西洋薬と異なり、病名や症状だけから適切な処方を選択することは出来ません。病気の人それぞれの「証」といって、体質、体力、抵抗力、病気の進行具合などを総合的な判断して用いる漢方薬を決定するのです。証の判断は、漢方医学の専門家にゆだねるのが理想的です。ここで示した漢方薬は、あくまでもおおよその目安と考えてください。
  


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2009年11月02日

冷え性に漢方薬

これだけ多くの人、特に女性、が、冷えに悩んでいるにもかかわらず、(不思議なことに)西洋医学には「冷え性」という病名はありません。したがって冷えに効く薬も存在しないのです。そのため冷え性は、漢方薬の効果が非常に期待される領域といえるでしょう。

ひとくちに「冷え性」といってもその症状はさまざまです。下半身が冷えるにも関わらず、顔はほてっている、背中や腰に冷えを感じるもの、などです。

原因もこれといって特定できません。貧血や、血の滞り(漢方医学で「お血」と呼ばれる症状)、体内の水分が偏っている状態、自律神経失調症、などが冷えの原因となります。いずれの症状であれ、その人の証と合った漢方薬を選ぶことが、症状の改善に最も重要となります。

たとえば、色白で水太りの傾向があり、体力がない人で、貧血気味、水毒のある人、また女性なら月経異常がある場合は「トウキシャクヤクサン」が用いられます。

下半身だけが冷え、上半身には冷えを感じない、あるいは逆にのぼせるという人には、「ケイシブクリョウガン」や「ゴシャクサン」といった、漢方薬が用いられます。

また、手足の先だけが冷えるという人も多いことでしょう。このような場合の冷えには、「トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ」という漢方薬が用いられます。頭痛や肩こり、腰痛、といった症状に有効で、体力のない虚証タイプの人に用いられます。

一方、老化に伴う冷えもあります。このような冷えに対しては、「ハチミガン」が効果があるとされます。
  


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2009年11月01日

鼻アレルギーに漢方薬

鼻アレルギーの症状には、くしゃみや鼻づまり、鼻水があります。その他、涙がとまらなくなる、顔や鼻がむずむずする、目がかゆい、といった症状がでることもあります。なかでも毎年、春先になると多くの人が苦しめられる花粉症です。花粉症は鼻アレルギーのなかでも、ある一定時期になると発病することから「季節性」と呼ばれるものです。一方、室内のちりやペットの毛、家ダニなどが原因で起こる鼻アレルギーは、「通年性」といわれます。

鼻アレルギーに広く用いられるのが、「ショウセイリユウトウ」です。体力が中程度ある人に主に処方され、鼻水や鼻づまりに効果があります。しかし、この薬を用いると、胃腸障害を起こすという場合は、「リョウカンキョウミシンゲニントウ」が用いられます。この薬は、冷えにも効果があります。

目や顔のかゆみがある場合には、「エッピカジュツトウ」「ビャッコカニンイントウ」が用いられます。体力がある、実証のタイプ向きです。虚証の人に用いる場合は、量を減らすなどの工夫をします。

花粉症の初期に、体力のある実証の人に用いられるのは、「マキョウカンセキトウ」です。

ただし、漢方薬は、西洋薬と異なり、病名や症状だけから適切な処方を選択することは出来ません。病気の人それぞれの「証」といって、体質、体力、抵抗力、病気の進行具合などを総合的な判断して用いる漢方薬を決定するのです。証の判断は、漢方医学の専門家にゆだねるのが理想的です。ここで示した漢方薬は、あくまでもおおよその目安と考えてください。
  


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